障害のある人と働く意味を考える集い報告②

演劇ワークショップ

横浜のNPO法人ぷかぷかの理事長の高崎明さんをお迎えして、
障害のある人もない人も一緒になって、障害者が職場で働く時に起こる問題を想定して演劇を作っていくワークショップを開催しました。

あっという間に場が和んだ、プカプカマジック!

子供から大人まで、障害のある人も参加でしたが、みんな同じ仲間。誰が誰やら。久しぶりに涙が出るまで笑っちゃった。楽しかったよ^。

ライオンを写真は、ライオンをお題に、小グループでライオンのワンシーンを表現中。

場が和んだところで本題。

三つのグループに分かれて、障害のある人が働いているをテーマに、三つの場面を想定しての塑像を作りました。

  • 1つのシナリオで3つの場面を想定する。1つ目の肖像:障害者がいる職場で問題が起こったと想定。結果、障害者はそこで働けなくなりました。2つ目の肖像:障害者が辞めるシーン。3つ目の肖像:会社はその後どうなったか。肖像の場面を作る。台詞なし。
  • 発表1:喫茶店で障害者のウエイトレス。シーン1;ほのぼの。シーン2;お茶をこぼす。シーン3;いなくなり店長忙しい。
  • 発表2;会社で書類仕事。シーン1;仕事がはけないので、行列。上司に怒られる。できる人は無関心。シーン2;怒られる。シーン3;いなくなって次にできない人が怯えている
  • 発表3;メークアーティストのアシスタントが障害者。シーン1;アシスタントが遅れて怒られる。シーン2;怒られて首になる。シーン3;首になり、他のアシスタントがやめちゃう。

    そのあと、セリフをつけて表現する。

この、同じシーンで、
セリフなし、動きなしのグループワークと、セリフあり動きアリのワークショップを二回やったことは、ものすごく良かった。

セリフを言うときの感情、実際に動作するときの感情をより一層感じることはできました。

・自責の念(雇う側も雇われる側も)

・明日は私かも、という恐怖。

・なんでそんなことに!という怒り。

など、改めて自分の今の現状と違う役を演じることによりさまざまなあ気持ちを味わえたことは、とっても大切な経験でした。

 

最後に丸くなって感想を言い合いました。

・障害者にもう少し優しくなれれば。
・楽しかった。
・障害者で仕事の効率が悪くて首になる。生産性が基準になると、障害者がどのようなことを発揮していけばいいのか。終わった後に悲しくなったので、何とかする必要がある。
・来たことに対して褒めてあげる。仕事に行くだけで大変に違いない。大人になって忘れていた気持ちを思い出した。
・遅刻する人を理解する役だった。自分ごとではない。
・書類を人で表した生産性のテーマだったが、喫茶店のシーンは障害者がいることを楽しみに行くことがある。仕事ができなくて辞めてしまった人の役割は、生産性だけの問題ではない。障害があるないだけでなく、一人一人の魅力に一人一人が目を向けていけるようになるといい。
・障害者に限らずその人に何ができるのかという適正に合わせて仕事をするのが良いだろう。障害者でもできることという基準で仕事が割り振られているのが現実だろう。
B型事業所。配慮ができるか見極める。配慮するために考える努力をする必要がある。2%の人、50人に1人が来れないことはショックが大きい。
・社会が変わっていかないといけない。予算を訴えていかないといけないのかな。
・障害者に対する選択肢が少ない。何かミスをしたら辞める選択肢しかない。仕事の適正で選択肢をもっと増やすと障害者と健常者が同じ環境で仕事ができるのではなないか。
・人が行動する要因まで考えて戦略を考えているのが高崎さんの凄いところと思う。セールスのコピーライターをしている。余裕の先に何があるのか。物語性、その人の周りに物語が入っている。当事者と会社に良い影響がある。

2時間のワークショップで心が耕されたのか、みなさん心からの感想を言っていただきました。

こんなワークショプ初めてでしたが、福岡でこれからも開催続けていきたいと思いました。

ご参加のみなさま、ありがとうございました。

お声をおかけしますので、また来てくださいね。