「生きがい」を創造することが、生きる力となる
「アメリカ行こう!」
「うん、行こう!行こう!」
で、何も考えず、何も知らず、ただただ好奇心で渡ったアメリカは、思った以上に怖かった。
何故かといえば、命よりも大切な大切な幼子を3人も連れていたから。
そして、その子たちのために、自分の命が大切でたまらないものになっていたから。
日本にいるときには気づかなかった自分の変化。
命が惜しくなっていた。
死ぬのが怖い。
今、日本に帰してくれるのなら、何でもする
眠れぬ夜、何度そう思っただろう。
行ったばかりの頃。
買い物に行ったレシートの裏には、
Missing children 行方不明の子供達
の写真がプリントされている。
こんなにたくさんの子供達が誘拐されているんだ。
こんなに広いアメリカで、
さらには言葉もよく分からないのに、
うちの子が迷子にでもなったら最後、
きっと見つからない。
二度とは会えない。
そう思うと、
怖くて怖くて仕方なかった。
アパートの裏のキャニオンで、ヘリコプターが何かアナウンスしている。
なんて言っているかよくわからないから、
子供達と近くまで聞きに行ってみた。
キャニオンに逃げ込んだ犯人に出てこい!
と言っているアナウンスだったらしい。後から分かった。
わざわざそこに行くなんて、
後から、考えたら青ざめた。
危機管理どころか、危険察知すら出来なかった。
一冊の本と出会った
そんな時、一冊の本と出会った。
「生きがいの創造」飯田史彦
やっぱり、アメリカ生活が怖くて仕方なかった友達が紹介してくれたのだ。
経済学者の著者が、科学的に、生まれ変わりについて書いていた。
人の魂は、何度も何度も生まれ変わっていて、
その時その時の使命を持って生まれてきている。
そして、その使命は、生まれる前に自分で決めてきているのだ。
と。
この考えを知った時、
私は、生きていく勇気をもらった。
不思議と、恐怖が消えた。
「生きがい」生きていく甲斐を知った時だった。
本当なの?とか、根拠は?
とか、どうでもいい。
ただ、そう思うと、安心して生きていれた。
ただ、私は信じて生きていく、それだけ。
生きがいの創造 [ 飯田史彦 ]
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