不登校のこと2 幼稚園一か所目。

やっぱりみんなと一緒がいいと思ってしまうのですよね。

前回の続き。

しばらくゆっくり家で過ごそう。

そう思ったのに、やっぱり、周りが幼稚園の入園に向けて動き始めると、行かせなきゃ、と思っちゃうんですよね。

家で妹を楽しく毎日過ごしているのに。
本人は、満足しているのに。
今のこの瞬間を楽しんでいるのに。

お友達が必要なのではないか。
集団に慣れさせないといけないのではないか。

そして、何より、

みんなと一緒の道が安心。母として。

で、それで、結局幼稚園に入園しました。

いろいろ見て回って、一番自由で、園庭にはたくさんの木や花があって、制服もなく、のびのびと遊べそうな園を選びました。子供が主役の園にしました。

またまた始まったのです。

行く、行かない、との日々が。

泣かないでバイバイできるまで一緒にいてくださいね。

そう入園式で言われました。

先生は、お母さんから引き離す人ではないのです。
幼稚園は、お母さんから引き離される嫌な場所ではないのです。

最初は、たくさんお付き添いのお母さんがいました。

誰も泣く子はいなくて、少しずつその子のペースで慣れていきました。

娘もそうなると思っていました。

ちょうど三人目を妊娠していて、つわりの中、次女を連れて、毎日付き添っていました。

お母さんは、一人減り、二人減り、、、ついに付き添っているのは私だけになりました。

毎日一緒に通い、遊んで、また一緒に帰って、その後家事をする。

とっても疲れてきました。

気分も落ち込みがちになりました。

次女の方が幼稚園に先に慣れてしまって、「せんせ〜」なんて言いながらあっちへ行ってしまうことも。

なんだか、悲しくて、いつも幼稚園の端っこでこっそり泣いていました。

他のお母さんたちは、お迎えまでの間、近くの喫茶店でおしゃべりしたりして楽しそうだし、どんどんグループも出来て、

なんだか、私と娘だけが世の中から置いていかれているような気分になりました。

今のようにインターネットもない時代だったので、
いろんなところに電話で相談しました。
本屋に行っては、立ち読みしました。

ある人曰く
「お母さんの愛情が足りないのですよ、もっと愛情をあげて」
と言われたようにその時の私が感じた

ある人曰く
「甘やかし過ぎなのですよ。もっと厳しく躾けなきゃ」
と言われたようにその時の私が感じた

ある人曰く

「毎日、首に縄つけてでも連れて行かなきゃ、お母さん頑張って!」
と言われたようにその時の私が感じた

ある日は抱っこし、ある日は突き放し。
娘は、相当困っていただろうなあ。翻弄させてしまっていた。

そして、急にその日々が終わりを告げた。

お腹が張って、切迫早産になってしまし、自宅安静と入院を繰り返すことになったのだ。

幼稚園はお休み。しばらく休園。

the end にその時の私は感じた。

もう一つの目を持った瞬間

家で過ごすようになると、娘はすごく落ち着いた。

日々生き生きと活動している。外遊びにも連れて行けないのに、私はベッドにずっと寝ているのに。

妹を二人、あっちで遊び、ベッドに来て遊び。遊びの天才のような子だったから、時間を持て余すことなんかなくて、妹もぐずることなく一緒に遊んでいた。今思えば、一人で過ごせるって、すごく素敵な能力なのにな。

ある日の出来事。脳天が〜んとやられた。

うとうとしていた昼下がり。

妹がおっしこ漏らした様子。
もうすぐ2歳の妹のパンツを、もうすぐ4歳のお姉ちゃんが脱がせている。そして、タオル濡らして、絞って、でも、ぐちょぐちょ水が滴るのタオルで拭いて、新しいパンツ履かせている。

いじらしくて、涙しながら見ていると、

今度は、妹がお腹が空いたと言い始めた。

「おやつよ〜」

そう言うと、エッサエッサと椅子を持ってきて棚からシリアルを出し、
また、エッサエッサと冷蔵庫から牛乳出して、ボウルとスプーン出して、テーブルにセットして、

「ママもおいで〜」

って。今思えば、こんなに幸せな時間はないのに、どうしてもっともっと楽しみ、味わうことをしなかったのだろうか。

テーブルに三人で座って、シリアルを食べる。
ニコニコとっても嬉しそうな娘。

「ママ。お腹の中の赤ちゃんもおいしいおいしいって食べてるかなあ。
あ、スプーンないね。ママ、お腹の中にもスプーンある?」

って。

「うん、あるよ。おいしいおいしいって言ってるよ」

そう言いながら、私は涙が止まりませんでした。

こんなに、こんなに優しい娘。

ただ幼稚園に行かない、というそれだけのことで私はいっぱいになってしまって、幼稚園に行かない子、としか見れなくなっていたのだ。

こんなにこんなに大きな優しさを持っているのに、見えなくなっていた。

目は二つある。

だから、この時から、私は、どんな時も、

もう一つの目で見ることを忘れないようにしている。

娘にもらった大切な宝物一つ目。

「もうひとつの目」

 不登校や行き渋りを未来につなげるお茶会

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2月10日(金)10時半から12時

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