就労日誌②

今日はね、お誕生日会だったから、みんなで一緒にご飯食べんたの

帰宅早々、娘が嬉しそうに教えてくれた。

普段は、保育園でお掃除の仕事をしている。

朝行って、夕方帰るまで、

保育園の隅々を、手順に沿って掃除している。

小さい子が好きで保育園を就労さきに選んで、

夢かなったけど、

一日中お掃除を淡々をするだけの日は、

時として寂しかったりもするのか、

家に帰ってから、多弁な日もある。

1日分の会話を家でする感じ。

居るか居ないのかわからないくらいの存在であることが昔からの悩みだった

いじめられることもないけど、

怒られることもないけど、

そこに居るのに、

その存在を、なかなか認識してもらえない特性があって、

親の目からは、

小さな頃から不憫で不憫で仕方なかった。

なんとかお友達を作ってあげようとした

けど、

それはいつも徒労に終わった。

年賀状の数、サイン帳の数。

弟妹と比べてしまう。

今思えば、私が比べていただけなのだろうけど。

居場所を作ってあげたい。

居場所ないかな。

そんな日々だった。

気づいたら自分でコミュニティー作っていた

でも、ふと気づくと、

今、娘は、複数のコミュニティーを作っている。

一緒に歩けば

「あら、みさきちゃん」

って声かけてくれる人がたくさんいる。

娘の力を信じられなかった私がいただけだった。

自分で居場所をつくっていくのだと信じている。

だから、今回も、保育園で、

きっと時間はかかっても、

この子は自分の居場所を作り、

ここを、自分のコミュニティーとしていくに違いない。

そう確信している。

やっぱり、ね。

「一緒にお誕生会に出たよ。」

「この日、生活発表会だから、見に来ていいって」

楽しい報告が時々見られる。

だんだん出来ていくから楽しいね。過程を味わおう。

あ〜、なんて味わい深い人生なんだ。