一つの言葉から広がる世界は果てしない
私とって、言葉は、果てしない世界を持つ、大きな大きな力を持っているもの。
言霊。
だから、大切に大切に使いたい。じっくり、しっかりふれ合いたい。
たった一言にどれほどたくさんのものをもらい、どれほどの力で支えてもらったことか。
孤独でいることの何と豊穣なことか
たったこの一言が私を三年間支えてくれた。
この言葉のうちに広がる世界は果てしない。
息子が中学校にもう行かないと言った時、私は腹をくくった。
一切学校という言葉と勉強という言葉を言わないと決めた。
でも、周りはそうは思ってくれなかった。
息子が自分の意思で、自分の足で再び歩み始める日を待ちたいと思う私を応援してくれる人はいなかった。
もちろん、心配してくれる人はたくさんいた。
でも、心配されるということは、裏を返せば信じてもらっていないということにも繋がる。息子を心配する=信じていない、息子を信じる私を心配する=私を信じてくれていない
なのだ。
周りから、心配され続けるうちに、私は、私自身に自信がなくなり続ける。自分への信頼度がどんどん下がっていく。
そんな時出会ったのが、柳田邦男さんの「気づきの力」という本。
その中の「孤独の力」という章にこの言葉があった。
私は、この言葉に出会った時に、自分への信頼を回復することができた。
そして、それ以後、再び息子が動き出す日まで、揺れても、この言葉を心に思い出すだけで、どんな悩みも解決することができた。
たった一言の持つ力は果てしなく大きく、そして、どんな状況でも生かされるという果てしなく広い世界を持っている。
柳田邦男講演会はこちら
http://kokucheese.com/event/index/479127/
月のひかりのなかで
月のひかりにさわれています
これは、まど・みちおさんの詩の一節だが、
私はこの言葉にも、宇宙を感じてならない。
目には見えないほどの光が届いているかもしれないのは確かで、
あんなに遠くにある月から出る光を触っていると思うと、
ああ、思えば何でも叶うのだ、と確信してくる。
未来の希望の光が見えてくる。
エネルギーが湧いてくる。
たった一言から、私は、限りない可能性をもらっている。
なんて大きな力を持つのだろう、言葉、って。
「ゲドか」
「ゲド戦記」は、私の人生のバイブルとも言える本の一つだが、6冊にもなる壮大な物語の中で、私が一番好きで、そして、一番励まされ、そして一番尊敬もしている言葉がこの一言。
主人公のゲドは若さのあまり、自分の分身とも言える、自分の影ともいえる、そして、自分の一部ともいえる、真っ黒い存在を生み出してしまう。その戦いが第1巻の「影との戦い」だが、その中で、戦いに疲れきって、そして、自ら魔法でハイタカと化して、やっとの思いで師であるオジオンのもとへと帰ってくる。
オジオンはもともと「沈黙の人」と呼ばれている。私はこのような人になりたいな、と最近では思って止まないのだが、そのオジオンがボロボろになって帰ってきたタカを見て、たった一言言った言葉がこの言葉。
この「ゲドか」という言葉には、どれほど深い愛情と、そして、聡明な心が込められていることだろうか。
たくさんの言葉はいらない。
たった一言の言葉に全てが込められている。
そんなことを感じる時、私の心は震える。
そして、辛い時。苦しい時。疲れ切った時、この言葉を思い出す。
すると不思議と、安寧と安らぎと、そして勇気が湧いてくる。
オジオンのゲドへの心が私の心も温めてくれる。
たった一言の力が、限りなく大きい。
言葉と音と、大好きなものに囲まれる日々は満足
ボイスヒーリングの中で、大好きな音と歌と、そして言葉を通して、人と関わり、交わり、そしてお互いに影響し合う日々はとっても幸せ。
ボイスヒーリングのイベントやレッスンより、今後の予定をご覧ください。(リンクの貼り方が分からない)