1、逃げてみせよう
多くの人は、逃げてはいけない。
途中で放り投げてはいけない。
向き合わなきゃ。と思っています。
私もそうです。そうなりがちです。
ことあるごとに、
「もう少し頑張れるんじゃない?」
「それって逃げてない?」
と、自分の中から聞こえてきます。
でも、これって本当は、もうやめたいって思ってる。
最初に感じた心の動きを、頭で分析しているだけ。
そう思う自分の体の奥からの気持ちを大切にしていないんだよね。
逃げるって、命を守るために本当に最も重要なことなのに。
その最も重要な命の信号を無視したら、命が危ない!体が危ない!心が危ない!
だから、大人が逃げてみせよう!
頑張るところを見せるのも手。
でも、もうやーめた、って見せるのも手。
頑張りたい時には頑張るところを見せて、
頑張れない時には、投げ出すところをみせよう。
先日、ハードワーカーな夫が、家で、まだ仕事が終わらない、と言いながら、ソファーで昼寝をしている姿を息子が見ました。(私の昼寝姿は見慣れているけど、ほとんど家にいない夫の昼寝姿は珍しいのです)
そしたら「なんだか、安心した〜」って。
ね、そんな姿を見せることも大切なのです。
そして、そんな風に大切なことだから、って理屈付けなくても、やってみて。
本当の本当は、
子供が逃げることを許せいのは、自分が許せてないからだと気づくから。
「私だって頑張っている」
「こんなに頑張っているんだから」
もしくは、
「頑張らないといけないんだ」
「頑張らせないといけないんだ」
そんな気持ちが子供に対してあることに気づきます。
根本はそこにあると思うから、まずは、逃げる自分を許して。
2、逃げ場を作っておこう
逃げる時、ここなら大丈夫。
いつでも私を受け入れてもらえる。
どんな私も受け止めてもらえる。
そんな場を作っておきましょう。
宿題できなくてそのまま持って行った。
先生に怒られた。
うん、予想されます。
でも、
先生が殴ってきた。
心が壊れるほどの言葉を浴びせてきた。
そしたら、逃げ出そう。
職員室に、校長室に。
それでもダメだったら、おうちに逃げ帰っちゃおう。
おうちは守ってくれるところだよ。引き渡したりしない。
あなたを信じて、守ってくれる。
そんな気持ちがあれば、救われる子はたくさんいるだろう。
3、「やめる」「OK!」の経験を増やそう
「もうお腹いっぱい、ごちそうさま」
と言ったのに、
「あと少しじゃない、まだ食べれるでしょ」
「じゃあ、あと一口ね」
こんな言葉で、子供の判断を却下していませんか?
お腹いっぱいを感じて口に出したのに、それを無下に却下されたら
もう自分の感覚を信じられなくなりますよね。
習い事
「もうやめる」
決めたのに、
「もう少し続けてみたら?」
こんな言葉で、子供の判断を却下してませんか?
私たちも、やめる、という決断をするのは、とってもとっても勇気がいります。
決めても、これでよかったかなあ、って決断が鈍ることもあります。
子供だって同じ。
その子なりの判断を認めましょう。
その子の感覚を信じましょう。
「学校休む」
そう口に出すまでに、どれほどの葛藤が心の中で繰り返されたことか。
「うん、わかった」
そう言ってもらえる経験が、
身体を守るために、
心を守るために、
命を守るために、
「逃げる」という行動を起こすために
とってもとっても大切なことなのだと思います。
あなたの心を守って
あなたの身体を守って
あなたの命を守って。
守ることができるのは自分自身。
私たち大人は、
あなたの心を、身体を、
命をとってもとっても大切に思っています。
そのためのあなたの判断を応援します。