勉強しなさいと言わないと、どうなるか。
前回、勉強しなさいと言わないと、勉強する子になるよ、と書きました。
いろんな意見いただきました。
勉強とは何ぞや。
学ぶとは何ぞや。
という事から考えた方がいいのかもしれません。
私の娘には、知的障がいがあります。
とにかく興味のあることしかしないから、
今の興味のあること、毎日毎日してました。
義務教育の間、ほとんど学校行ってないから、ほとんど教科書の内容してません。
ちなみに私、結婚するまでは小学校教師してました。
何度も家で教科書の内容教えようとしましたが、やはり、興味のあることしかしないのです。
余談だけど、ほとんど学校に行かない、を突き通す子って、実は芯が強いのです。
周りからの、いろんな圧力にめげず、意思を通す力は、強いのです。
だから、勉強も頑としてしませんでした。
根負けの私でしたが、娘の興味の向け方をずっと見ていて気づいたのです。
一旦興味をむけたらとことんなので長いのですが、
必ず興味の対象は変わります。
そして
長いスパンで見たら、
その興味の向く方向は、まんべんなく、
いろんな方向に変わっていき、
バランス取れてるのです。
そして、
その時のその子の必要なことのようにも思えるのです。
そんなこんなで中学二年生の時に
とてもいい先生と教室に出会い、
ひらがなや、足し算から習い始めることに、なりました。
自分から行くと決めたから一度も嫌がらないし、宿題は?と言ったこともありません。
今は、障害者の作業所に通う22歳なのですが、まだそのお教室に通っています。
受験するわけでもなく、何かの資格取るわけでもないのに、毎週毎週行き続け、宿題も毎日しているようです。
目的があるわけでもないのに、勉強し続けるのって、すごいと思うんです。
ただただ目の前のことが楽しいから
分かって楽しいからやっているのです。
ついこの前、先生が嬉しそうに言いました。
分数の割り算に入ったのですよ!
ずっと分数の足し算で止まってたから、このままかな、と思ってたけど、成長するのですねー!60歳とかまで続けたら、方程式とか難しいのも出来るようになるのかもしれないですね、って。
ほんとうに、人間は、限りなく可能性がある。
目的目標のためではなく、
勉強そのものが目的だから、
続けられるのです。
これはたまったプリント
始めるのは人より随分後だったけど、
もしかしたら、誰よりも長く学び続けるのかもしれません。
この写真。
今から晴れようとしているのか、
それとも、
今から影ようとしているのか。
撮った私も忘れたけど、
人は、これから晴れようとするのだと
信じています。
だから、
本人に任せたら大丈夫だということ。