発達障害について①〜そもそもの始まり

ことの始まりは冬のキャンプ引率

娘の発達障害がわかるまでの日々は今までもブログに書いてきたけど、

やっぱり向き合っていなかった。

ある出来事から、私は、発達障害に向き合う日々を過ごすことになるのです。

4年前まで、自宅で体験型の英語教室を開いていました。帰国後に家でできるから、娘がいても大丈夫だな、という気持ちと、

また、その英語教室の方針も好きだったからです。もう8年が経っていました。

ゼロから1を創るのはとっても難しく、場所探しや、人集めや、いろんなことが大変で、8年経って、やっと、軌道に乗り、心から楽しく、子供達とも、保護者の方々とも心繋がり、暖かな自慢の場所となっていました。天職だと思っていて、まさかやめるとは思っていませんでした。

ある冬の日。(娘は冬が格別体調がすぐれないのです)

英語教室では毎年夏や冬に各地の同じ教室の子供達が集まってキャンプをしていますが、私は、その冬のキャンプの同伴をしなければなりませんでした。

娘は冬は情緒が不安定になるので、置いていくことが出来るか、とってもとっても不安でした。

でも、私は会議で

「娘が心配なので冬のキャンプの参加は出来ません。」

の一言を言うことが出来ませんでした。それまでずっとしていなかったから、すごくすごく罪悪感があったのです。

そして、案の定。キャンプ出発当日は最悪の状態でした。

この日のことは思い出すのも苦しく辛いのだけど、私は、状態が悪くて、ショートステイに行く準備も出来ていないのに、そのまま置いて出てきてしまったのです。

ちゃんと出来るはず。甘えているだけだから。

そう思ったし、私はキャンプに行かねばならぬ、と娘にもわからせないといけないと思っていたのです。

3泊4日も離れるのに。

息子が留守番してくれていました。

何かあったら、息子が連絡くれることになっていましたし。

夜息子から電話がありました。娘がパニックになっていると。

パニックになっている娘と話しました。

ショートステイに行く準備が出来ないから、家で待っている、ということで何とか治まりました。

私は、キャンプ先からショートステイ先に電話したり、引率の仕事もあるのに、気もそぞろです。

その後も息子に電話しましたが、

「こっちは大丈夫だから楽しんできて」と。

中学生の息子が言うセリフではない!

私は一体、何してるんだろう。

そして、もっとショックなことが帰宅後待っていたのです。

待ち望んだ帰宅。

娘の手からは、血が流れていました。

あまりの、不安、苦しさ、悲しさ、怒り、どんな気持ちなのかは私にはわかりませんが、

自分の手の甲を自分の爪でえぐっていたのです。

爪でえぐっているので、傷もガタガタだし、

それに、信じられないくらい深くえぐっているのです。

もうその傷を見た瞬間、私は謝罪の涙が溢れました。

その時、教室をやめると決めたのです。

「キャンプの引率できません。どなたか代わりにお願いします。」

たった一言、この言葉が言えなかった私がいけなかったのです。

キャンプが活動の大きな柱を担って入るこの英語教室を続けることはできないと思ったのです。

大好きな子供達、大好きなお母さんたち、大好きな仲間、とお別れするのはとってもとっても悲しくて、私は立ち直るのに数年かかりました。

そして、今思うのは、

「キャンプ引率できないけど、教室は続けたいから、誰かその部分を手伝ってください。」

という言葉が私にあれば、続けることもできたのではないかとも。

でも、それでも、やっぱり今があるのは、この決断の結果。

だから、やっぱり、心のどこかには、次にあるおもちゃばこの活動や、歌の活動を予感する何かがあり、導かれていたのでしょう。

おもちゃばこの始まり

やめるということを告げた時、みんながどんな反応をするのか、とってもとっても心配でした。みんな私の元から去ってしまうかもしれないとも思っていました。

でもでも、みんなみんな優しくて、

私の気持ちをわかってくれました。

意外だったのは、当の本人の娘が、一番やめないで、と泣いたのです。

自分のせいで私が辞めるのが悲しかったのでしょう。8年も一緒に過ごした仲間と別れるのも悲しかったのでしょう。

娘の涙に私の決意はひるみました。元もと後ろ髪引かれる思いなのですから。

でも、もう引き返せないところにいました。

そして、その頃から、教室には発達障害の子どもが数人通っていたのですが、

一緒に発達障害のための活動をしましょうよ、と言ってくれたのです。

英語やキャンプは出来なくても、

楽しく一緒に過ごしましょう!と。

一緒にずっといたいです、と。

そしたら、通っていた支援学校が運動場を使いませんか?と言ってくれたり、

他にも仲間が集まったり、

いろんないろんな流れが重なって、

やめると同時に

自閉症応援 おもちゃばこ

の設立となったのです。

おもちゃばこのマークは、教室の卒業生のもう成人の子が、

「俺らの帰ってくる教室がないのは寂しいけど、応援してるから、」って言って、マークを考えてくれました。

絵が苦手な私でも、いつでも書けて、そして、子供達も、そのマーク見たら、誰でも、おもちゃばこだとわかるように。って。

その日から4年間、

教室を立ち上げた時よりも、もっとゼロからの1、の日々でしたが、

本当に本当にたくさんの方に出会い、助けられ、励ませれ、応援してもらい、運命に流されているように今に至っています。

4年経って、おもちゃばこも岐路に立っていると思っています。

今後のこと、見えました!!!

だから、この4年間を数回に分けて振り返ってみます。

どうして、私が、今のこの結論に至ったのか。

一緒に感じてください。

障害者の支援と、そして歌と、ボイスヒーリングと

スピリチュアルと、この4年間の全てがやっと一つになったのです。

この話はこちらのイベントでも話します。ぜひ来てください。

きれいごとではすまない発達障害との日々。でもそこから見る景色は格別だ〜歌とお話で綴る日々

日時:9月29日 10:00~11:30

場所:ふくふくプラザ音楽室

参加費:2000円

ココペリーナの仲間の後藤郁玖子さんと、

アトリエtemiのテミさんが、友情出演してくれます。

後藤さんは一人芝居で、テミさんは即興アートで応援してくれます。どうぞお楽しみに。