父が亡くなった時から。
もう、18年前になるが、父が52歳の若さで亡くなった時、私たちはアメリカにいた。
最後のとき、その場にいなかったし、病状が悪くなって行くときも、電話で様子を聞くことしかできなかった。
知らせを受けてすぐに飛行機とって帰国したけど、お通夜には間に合わなかった。
最後に話したのは、電話口。
アメリカに幼子連れて行ったばかりで、私はストレスで、口内炎が口中にできていたり、閃光が見えたりして、母に言っていたのを聞いていたのか、口内炎をしきりに心配してくれていたっけ。
次に電話したときには、とっても弱っていて、私は電話口には出なくていいよ、と言って切ってしまった。最後と分かっていたら、話したのに。
そんな後悔や、とにかく、間に合わなかったこと、そればかりが悔やまれて、なんて親不孝な娘なんだろうと自己嫌悪の嵐にあっていた。そんなとき、
私は夢を見た。
きれいな海の見えるレストランで、子供達3人に父は嬉しそうにメニューを見せていた。とってもとっても幸せそうだった。
たったその一場面の夢だったんだけど、
私は、父から
ありがとう。こんなに可愛い孫3人見れて幸せだったよ。
こんなメッセージを受け取った。
目が覚めて、私は心が不思議と落ち着いているのに気づいた。
間違いなく、父の魂がメッセージをくれたんだ。
そして、その後も、五年後に帰国するまで、父がそばにいるのを感じ続けた。
慣れない異国の地での子育て、いろんなことがあった。
携帯もない時代、車社会では、片道6車線のフリーウエイを走り、一気に車線変更しなければいけなかったり、
おもちゃ屋さんで突然ひきつけを起こして、お店の人に電話を借りても、ひきつけの単語が分からず、何も言えなかったり、
3人連れて逃げたくても、手はふたつしかない!という夢にうなされ、
アメリカ行こう!うん、行こう!
という人だった私は、すっかり、恐がりの心配性になってしまっていた。
無性に怖い夜、父がいてくれる気がした。
ほんとに横にいたと感じた。
西部劇やネイティブインディアンの映画が好きだった父が行こうと誘ってくれていたのか、妙に心惹かれる場所に何度も行った。
帰国になって、帰国したいけど飛行機が怖くて仕方がない、帰りたいけど帰りたくない、ともう訳がわからなくなっていたとき、父の声が聞こえた。
お父さんがついとるけん、大丈夫。
安心して乗れた。
見えないものを信じたことがない私だったど、聞こえないはずの声が聞こえた。
そして、帰国したら、一切父を感じることがなくなった。
父も安心したのだろう。
この頃から、私は、体験した私は知っている、スピリットのことを信じるようになったのです。
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