見えないものを見ることの無限なこと
第一部ハーモニーの中に、こんなシーンがありました。
手話で歌っているのです。
曲は「ゆうやけこやけ」
ハーモニカも一緒にメロディーを奏でます。
みんなが知っている曲ですが、
ハーモニカのメロディーと、
そして、手話のみです。
会場はシーンとしました。
♪ゆうやけこやけで ひがくれて 山のお寺の 鐘がなる♪
聞こえない声をみんなが聞いていたと思います。
それぞれの心の中の声を聞いていたと思います。
聞こえないからこそ、
想像する豊かさがある。
声ではなくても、
景色を想像した人もいたでしょう。
ただただ親子の美しい動きに見とれていた人もいたでしょう。
ハーモニカの音に聞き惚れていた人もいたでしょう。
舞台の横から見ていた私には、
ステージも、会場も、
はっきりとは見えないけど、
みんなが、ほんとにみんながそれぞれに
豊かに心を感じているのを、
感じました。
私は、
心から豊かな時間だなって思いました。
見えないトコがいいところ
という私たちのキャッチフレーズに
また一つの意味が加わった気がしました。
みなさん、
ご自身のことをちょっとふりかえってみてください。
できないこと、たりないこと、誰でもあると思う。
でも、
ないからこそ、
そこから実は無限の可能性が見えてくるんです。
「ない」から
何を思い浮かべますか?