コロナに始まった2020年度
2020年は突然のコロナウイルスの出現により始まりました。
社会は、
そして、私たちの暮らしは、
突然の、この思いもよらなかったこの出来事に、
大きく変化し、
ほとんどの人たちが何らかの様々な困難に直面したことでしょう。
そう、
突然『生きにくい社会』が目の前に立ちはだかったのです。
この大きな変化の流れの中で、どう生きていけばいいのかと戸惑っている人も多いことでしょう。私もそうでした。
そして、実は、障害のある人そしてその家族は、いつも生きにくさと隣り合わせで過ごしてきたことを改めて思うのです。
「行きたい場所に、行きたい時に自由にいくことができる」から、「行きたくても行くことが困難な不自由」な状況にある私たち。障害の特性により、行きたい時に行きたいところにいけない人たちも実はたくさんいました。
また、「コロナウイルスに感染したことは決して悪いことではないのに人に迷惑をかけて申し訳ないと思う状況」は「障害は悪いことではないのに人に迷惑をかけるから申し訳ないと思ってしまう状況」とよく似ています。
「特性により感染に気をつけて暮らしていくことが必要な人たち」は、コロナウイルスが来る前から、感染予防や感染の恐怖と向き合ってきていたことでしょう。改めてその日々の苦労や困難を思います。今、コロナウイルス感染の予防に苦労し、恐怖を抱えている人と同じ思いだったことでしょう。
コロナ禍において、みんなが生きることに困難を抱えています。困っています。どうしたらいいかと模索しています。
でも実は、これはコロナ前から社会の中に潜在していた問題なのです。
とすると、今、浮かび上がってきている問題に一つ一つ向き合って解決していくことは、たくさんの人が生きていきやすい社会へを繋がっているのです。
コロナ禍は、よりよい社会をつくっていくチャンスでもあるのです。
「withコロナ」では、ほとんどの人が生きにくさを感じています。そんな今の社会、これからの社会において、これまでも『生きにくい社会』で生き抜いてきた障害のある人たちの経験や体験は、これからの社会「新常態(ニューノーマル:with/afterコロナ)」で私たちが心地よく生きていくための知恵となりうるのではないでしょうか
私たちは、今年度も、当事者の思いを伝えることを続けてきました。
社会がオンライン主流になったことで、今までとは違った形でのセミナーやイベントとなりましたが、
オンラインは様々なハンディがある人たちにとっては、社会と繋がっていく魔法のような便利なものだという面もあることを実感しました。
第三回障害のある人と働く意味を考えるつどい(オンライン配信)
に挑戦しました。文化庁の文化芸術活動継続補助事業の補助金をいただいたことは、私たちの活動が文化芸術活動だと認めてもらえたようで、とても嬉しかったです。
当事者の思い、そして、今年度は、より「働く」に思いを寄せた内容としました。
あ〜、写真みただけでも涙が出る。
どうなることかと思ってたけど、できたんだ。
そして、悩んだ分だけ思い入れの深い、思い出のイベントとなりました。
その様子は、youtubeにもアップしていますので、どうぞごらんください。